devterm
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devterm [2022/07/01 21:23] – [Armbian Jammy (22.05)] araki | devterm [2025/06/03 05:19] (現在) – [Armbian Jammy (22.05)] araki | ||
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行 26: | 行 26: | ||
当然、危険性の高いユーザは、速攻でつぶす必要がある。 | 当然、危険性の高いユーザは、速攻でつぶす必要がある。 | ||
- | < | + | < |
# groupadd -g 1000 users | # groupadd -g 1000 users | ||
# useradd -u 1000 -g 1000 -s /bin/bash -c ' | # useradd -u 1000 -g 1000 -s /bin/bash -c ' | ||
行 36: | 行 36: | ||
ホスト名も変えるなら変えておく。 | ホスト名も変えるなら変えておく。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo hostnamectl set-hostname venus | $ sudo hostnamectl set-hostname venus | ||
</ | </ | ||
行 55: | 行 55: | ||
ハード的には、スペック通りのものが搭載されており、それを開放するための道具も用意されている。 | ハード的には、スペック通りのものが搭載されており、それを開放するための道具も用意されている。 | ||
- | < | + | < |
$ git clone https:// | $ git clone https:// | ||
$ sudo install -m0755 DevTerm/ | $ sudo install -m0755 DevTerm/ | ||
行 62: | 行 62: | ||
このようにして、devterm-a06-gearbox をインストールする。 | このようにして、devterm-a06-gearbox をインストールする。 | ||
- | < | + | < |
$ devterm-a06-gearbox | $ devterm-a06-gearbox | ||
行 81: | 行 81: | ||
ヘルプで、設定可能なプリセットを得ることができる。 | ヘルプで、設定可能なプリセットを得ることができる。 | ||
- | < | + | < |
$ devterm-a06-gearbox -h | $ devterm-a06-gearbox -h | ||
Usage: devterm-a06-gearbox [OPTION]... | Usage: devterm-a06-gearbox [OPTION]... | ||
行 96: | 行 96: | ||
Examples: | Examples: | ||
Set to mode 1, single LITTLE core @600MHz(max), | Set to mode 1, single LITTLE core @600MHz(max), | ||
- | $ devterm-a06-gearbox -s 1 | + | |
+ | $ devterm-a06-gearbox -s 1 | ||
</ | </ | ||
行 109: | 行 110: | ||
タイムゾーンの設定は、以下のようにして行う。 | タイムゾーンの設定は、以下のようにして行う。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata | $ sudo dpkg-reconfigure tzdata | ||
</ | </ | ||
行 116: | 行 117: | ||
~/.bashrc や ~/.profile などにも設定を加えておく。 | ~/.bashrc や ~/.profile などにも設定を加えておく。 | ||
- | < | + | < |
TZ=Asia/ | TZ=Asia/ | ||
</ | </ | ||
行 122: | 行 123: | ||
日本語化には、language packを導入すると同時にフォントを追加する。 | 日本語化には、language packを導入すると同時にフォントを追加する。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo apt install -y language-pack-ja | $ sudo apt install -y language-pack-ja | ||
$ sudo apt install -y \ | $ sudo apt install -y \ | ||
行 159: | 行 160: | ||
最後に、~/ | 最後に、~/ | ||
- | < | + | < |
LANG=ja_JP.UTF-8 export LANG | LANG=ja_JP.UTF-8 export LANG | ||
LC_MESSAGES=ja_JP.UTF_8 export LC_MESSAGES | LC_MESSAGES=ja_JP.UTF_8 export LC_MESSAGES | ||
行 198: | 行 199: | ||
((devterm_a06_gearboxは / | ((devterm_a06_gearboxは / | ||
- | < | + | < |
@reboot / | @reboot / | ||
</ | </ | ||
これで、1.008GHz A53x4 + Mali T864 400MHz の設定で動作を開始する。 | これで、1.008GHz A53x4 + Mali T864 400MHz の設定で動作を開始する。 | ||
+ | |||
+ | == ファンの制御の有効化 == | ||
+ | |||
+ | Jammy には、デフォルトでは、ファンの制御のための機能が入っていない。 | ||
+ | メールやSNS程度の処理を涼しい部屋でしている程度ならファンなしでも問題はないが、平常運転を行うにはファン制御は不可欠である。 | ||
+ | |||
+ | ファン制御のための仕組みは GitHubで提供されている DevTerm/ | ||
+ | |||
+ | <code bash> | ||
+ | $ sudo install -m 0755 temp_fan_daemon_a06.py / | ||
+ | $ sudo cp etc/ | ||
+ | $ sudo systemctl enable devterm-fan-temp-daemon-a06.service | ||
+ | $ sudo systemctl start devterm-fan-temp-daemon-a06.service | ||
+ | </ | ||
+ | |||
+ | 後は、daemonが温度を監視して、必要に応じてファンをON/ | ||
=== 標準でサポートされないもの === | === 標準でサポートされないもの === | ||
行 224: | 行 241: | ||
万一されてないようであれば、ふつうに apt でインストールすればよい。 | 万一されてないようであれば、ふつうに apt でインストールすればよい。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo apt install language-pack-ja | $ sudo apt install language-pack-ja | ||
</ | </ | ||
行 234: | 行 251: | ||
追加フォントによって、表示はよりすっきりした形になるので、とりあえず入れておくことを推奨する。 | 追加フォントによって、表示はよりすっきりした形になるので、とりあえず入れておくことを推奨する。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo apt install -y \ | $ sudo apt install -y \ | ||
fonts-noto \ | fonts-noto \ | ||
行 279: | 行 296: | ||
以下のようにまずはモジュールを導入する。 | 以下のようにまずはモジュールを導入する。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo apt install -y fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-config-qt fcitx5-frontend-gtk2 fcitx5-frontend-gtk3 fcitx5-frontend-gtk4 fcitx5-frontend-qt5 | $ sudo apt install -y fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-config-qt fcitx5-frontend-gtk2 fcitx5-frontend-gtk3 fcitx5-frontend-gtk4 fcitx5-frontend-qt5 | ||
</ | </ | ||
行 308: | 行 325: | ||
fcitx5をfcitxとしていても全く機能に違いはなかったし、多分……。 | fcitx5をfcitxとしていても全く機能に違いはなかったし、多分……。 | ||
- | < | + | < |
GTK_IM_MODULE=fcitx5 export GTK_IM_MODULE | GTK_IM_MODULE=fcitx5 export GTK_IM_MODULE | ||
QT_IM_MODULE=fcitx5 export QT_IM_MODULE | QT_IM_MODULE=fcitx5 export QT_IM_MODULE | ||
行 321: | 行 338: | ||
GTK3用のバックエンドをインストールすることで fcitx5が反応するようになる。 | GTK3用のバックエンドをインストールすることで fcitx5が反応するようになる。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo apt install -y libreoffice-gtk3 | $ sudo apt install -y libreoffice-gtk3 | ||
</ | </ | ||
行 351: | 行 368: | ||
いずれにしても、Ubuntuの環境を構築したら、以下のようにして、作業場所を準備する。 | いずれにしても、Ubuntuの環境を構築したら、以下のようにして、作業場所を準備する。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo git install -y git | $ sudo git install -y git | ||
$ mkdir ~/work | $ mkdir ~/work | ||
行 363: | 行 380: | ||
[[https:// | [[https:// | ||
- | < | + | < |
$ git clone https:// | $ git clone https:// | ||
$ mkdir -p userpatches/ | $ mkdir -p userpatches/ | ||
行 372: | 行 389: | ||
手順に従ってビルドするだけである。 | 手順に従ってビルドするだけである。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo ./ | $ sudo ./ | ||
</ | </ | ||
行 386: | 行 403: | ||
わたしは、既存のものを残すことにしておいた。 | わたしは、既存のものを残すことにしておいた。 | ||
- | < | + | < |
armbian-bsp-cli-clockworkpi-a06 | armbian-bsp-cli-clockworkpi-a06 | ||
armbian-config | armbian-config | ||
行 401: | 行 418: | ||
wiringPi のソースコードでは A06 なら / | wiringPi のソースコードでは A06 なら / | ||
- | < | + | < |
$ cd ~/work | $ cd ~/work | ||
$ git clone https:// | $ git clone https:// | ||
行 409: | 行 426: | ||
ここで、wiringPi/ | ここで、wiringPi/ | ||
- | < | + | < |
113: snprintf(spiDev, | 113: snprintf(spiDev, | ||
</ | </ | ||
行 415: | 行 432: | ||
そして、ビルドしてインストールする。 | そして、ビルドしてインストールする。 | ||
- | < | + | < |
$ make | $ make | ||
$ sudo make install | $ sudo make install | ||
行 422: | 行 439: | ||
更に、当然、devterm_thermal_printer.elf も新しいライブラリを利用するようにビルドしなおしてインストールする。 | 更に、当然、devterm_thermal_printer.elf も新しいライブラリを利用するようにビルドしなおしてインストールする。 | ||
- | < | + | < |
$ cd ~/ | $ cd ~/ | ||
$ make | $ make | ||
行 436: | 行 453: | ||
されなければ何か問題が起きている。 | されなければ何か問題が起きている。 | ||
- | < | + | < |
$ echo -en "Hello World.\n\n\n\n\n\n\n\n\n" | $ echo -en "Hello World.\n\n\n\n\n\n\n\n\n" | ||
</ | </ | ||
行 466: | 行 483: | ||
あとは、apparmor をリロードしておく。 | あとは、apparmor をリロードしておく。 | ||
- | < | + | < |
$ sudo service apparmor reload | $ sudo service apparmor reload | ||
</ | </ | ||
行 483: | 行 500: | ||
+ | ==== トラックボールが壊れた ==== | ||
+ | |||
+ | 久しぶりに DevTermを起動すると、トラックボールが上下、左へは動くが右へ動かなくなってしまった。 | ||
+ | トラックボールユニットは、ボールと四方向に配置された磁気ローラー、そして基板側にはその磁器ローラの回転を読み出すセンサーという構成になっている。 | ||
+ | |||
+ | 期待される問題は右への回転がローラに伝わってないパターンだ。これなら基板側には問題がないのでローラ周りを掃除したりすれば直る可能性がある。 | ||
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+ | まあ、実際掃除では治らなかった。 | ||
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+ | しかたがないのでググってみるとPIM447というトラックボールユニットが DevTermのものに酷似している。 | ||
+ | スイッチサイエンスでは在庫なしだが、DigiKeyとマルツからは買えるようなので発注する。 | ||
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+ | {{:: | ||
+ | {{:: | ||
+ | 届いたものを比べてみれば、ほぼ同じ。 | ||
+ | 早速、ボール部を入れ替えてみるとあっさり復活。 | ||
+ | もしトラックボールの不具合にお悩みの方がいらっしゃれば。 | ||
devterm.1656710594.txt.gz · 最終更新: by araki