====== GPD Micro PC ====== ===== 概要 ===== 深センのGPDによる6インチクラムシェル型のポータブルPC。 CPUに第八世代の Celeron N4100を搭載し、メモリ8GB、M.2 2242 128GBのSSDの構成。 スクリーンはタッチパネルではないが、この手のPCにありがちな、縦置き用液晶の転用ではない横向きの液晶を採用しているため、フルスクリーンオンリーのアプリケーションでもおかしなことになったりしないとのこと。 小型のPCながら、豊富なインターフェイスが用意されており、特にRS-232Cポートや、有線LANのポートがあることから、ネットワークエンジニア向けとも言われている。 Windows10 Proを標準搭載している。 [[https://www.indiegogo.com/projects/gpd-micropc-6-inch-handheld-industry-laptop?utm_campaign=contribution_receipt&utm_content=receipt-campaign_link&utm_medium=email&utm_source=lifecycle#/|IndieGoGo]]にて、2019年2月15日からファンディングを開始し、同年5月出荷予定。 当初$299でメモリは4GBだったが、途中で$10の追加出資が必要となる6GBへの増量が発表された。 ((追加出資に応じない場合は返金することが可能。)) 6GBが決定した時点からのファンディングは$314になったので、最初から出資していた人は$5安く入手可能だった。 最終的には、8GBとなった。((6GBから8GBへの変更に際しては追加出資の必要なし。)) 2019年6月初旬より香港、中国向けの出荷が始まり2019年6月15日より順次海外向けの出荷も始まった。 私の所には、6/15出荷で6/19に届いた。 ===== 外観 ===== {{:00000img_00000_burst20190619220052549_cover.jpg?direct&400 |GPD Micro PC(VAIO U101とともに)}} 小さいことにかけては相当だと思っていたVAIO U101よりも更に小さいサイズ。 画面は6インチなのでうっかりするとスマホの方が大きかったりする。 縦方向はやや狭く、キーピッチは小さい上に、キーがとても重いのでタッチタイプには向いていない。 親指タイプが基本となるだろう。 このため、日本語入力が大きな問題となる。 英字キーボードの場合、IMEのOn/OffはAlt+~で行うが、右Altがないため、左手で、Alt+~を押下するのが難しい。 私は、元々、[[https://docs.microsoft.com/en-us/sysinternals/downloads/ctrl2cap|Caps2Ctrl]]と[[https://sites.google.com/site/craftware/keyhac-ja|keyhac]]で Ctrl+oでIMEをOn/Offするようにしているので大きな問題はないが、そうでない人は何らかの工夫は不可欠だろう。 ストラップホールが左手前にあり、ストラップをつけることが出来る。 ストラップは附属しているが、好みのものをつければ良いだろう。 ===== キーボード ===== {{:00000img_00000_burst20190620234117824_cover.jpg?direct&400 |}} ASCII配列をベースとした特殊な配列のキーボードを持つ。 クラウドファンディング開始前にレビュー用として公開された試作機とは一部異なる配列になっているが、より使いやすい配列になっている。((試作機は'-'と'_'が普通と逆でシフトを押しながらでないと'-'が入力できないなど普通とは異なる配列が採用されていた。)) ほとんどのキーが存在しているが、Print Screen/System Req、Pause/Break、Insertキーが存在していない。 Windowsの場合スクリーンショットは[田]+[Shift]+[S]で撮れるので Print Screenがなくても困らないが、Insertはエディタなどで挿入モードと上書きモードを切り替えるのに使われたりするので、ないと困るかも知れない。 これらがない代わりに音量の調整キーが用意されている。 個人的には、ここに Print Screen/System Req、Pause/Breakか Insert、Deleteのキーを置いて、音量の調整は、[Fn]キーとQ、Wキーあたりとのコンビネーションに割り付けておけば良かったのにと思わないでもない。 外観の所でも触れたが、キーは重く、ピッチも狭いため、基本的にはタッチタイプには向かず、親指タイプを前提としていると考えるべき。 手の小さな人だと、もしかすると、中央付近のキーを押すのはギリギリかも知れない。 Shiftは左右にあるが、Alt、Ctrl、Fnなどのモードキーはは左にしかなく、このため、左半分のキーとこれらのキーとのコンビネーションはなかなかホネが折れるかも知れない。 殊に、[Alt]+[~]はその代表格のようなものだろう。 キーボードにはバックライトが入っているので、暗所でも、キーを確認するのに困ることはない。 勿論、本格的に長文を書くのに向いているデバイスではないが、それでもキーボードによる入力はフリックなどで行うそれよりも快適であり、電車などでの移動中にちょっとしたメモ書き、メール、SNS或いはブログの執筆などであれば十分にこなせるであろう。 タッチパッドは小さいが、二本指によるスクロール処理などにも対応しており、使い勝手は悪くない。 タップで左クリックに代えることが出来るが、左上に、左右と真ん中の三つのボタンも用意されており、右クリックによるコンテキストメニューの呼出などWindowsで多用するアクションにも対応している。 ===== 設定 ===== ==== Windows Updateに関するポリシーの変更 ==== 少なくとも、バッカーへの送付分に関して、Windows Updateの自動更新を行わないグループポリシーが適用されているため、マルウェア対策はWindows Defencer一本という場合には定義ファイルの更新が行われないため、問題がある。 {{:windows.update.png?400|}} この状態は、グループポリシーエディタにより修正することができる。 詳細は[[Windows Updateの自動更新を構成する]]を参照。