ジブン専用PC(ドンキ)

概要

ドンキホーテから販売された、小型のタブレットPC。 32GBのeMMC+2GBのメモリーは1809までのWindows10を運用するのには必要最低限のサイズだった。 税別19,800円という衝撃の価格ながら、Office Mobileを使い、オフィス作業も最低限はこなせる製品だった。 製造は恵安。 後に価格据え置きで、メモリを4GBに増量したモデルも販売されたが、メモリよりeMMCの倍増こそが必要だと思う。 SDHCに対応したmicroSDソケットを持っているので、32GBまでのmicroSDカードを使用可能。 但し、これを本体のストレージ拡張に利用できるわけではない。 あくまで、ドキュメントフォルダーなどとして使用できるだけであり、Windows Updateの際の容量不足の助けにはならない。

付属のキーボードは、カウンターウェイトもかねているため、無駄に重い1)が、キーボードとUSBハブ2)の機能しかない。

配列はあからさまにASCII配列のものに無理矢理日本語の刻印をうってあるだけなので、むしろキーボードドライバを101/102のものに入れ替えてASCII配列として使用する方が自然。 スペースバーも長いため使い勝手は良好。 タッチパッドは全く使い物にならないので、必ずマウスを用意する必要がある。 3) キーボードはお値段なりなので、打鍵感などは気にしてはいけない。 本体とはヒンジ部分にあるマグネットで固定する。

充電は5V/2Aの丸形コネクタを使用。 ケーブルを用意すればUSBモバイルバッテリーからも充電出来るが、コネクタの接触があまりよくないため、充電状態にするのが中々に難しい。

無線LANへの接続が、ESSIを使用していると、自動では行われないため、毎回手動で接続することになるのが非常に不便。 また、同じアクセスポイントへの接続設定が_2などの枝番付きで作られるため、毎回あるいは定期的にこれらを削除する手間がかかる。

お値段なりの製品だが、キーボードと合わせて1.2kg程度の重量がやや重めなことを除けば、持ち歩き用のPCとしてそんなに悪くもなかった。 但し、2019 SpringからWindows Updateに32GBのストレージでは全く足りなくなるとのことなので、今後、1809のサポートが尽きるときがWindowsマシンとして運用するタイムリミットとなるだろう。

今後市場は64GBを最低ラインとなっていくだろうが、64GBのストレージを搭載したジブン専用PCが登場するかどうかは分からない。

1)
本体より重い
2)
USB2.0/Type Ax2
3)
タッチスクリーンで代替できるという考え方もあるが、WindowsのコントロールUIのデザインはマウスを前提としており、タッチで操作するのが難しいような、密集した小さなボタンなどがあり、マウスの有無は操作性の善し悪しに大きく影響する。