回復コンソールは、Windowsがトラブルを起こした場合に、システムを復旧するために利用することが出来ます。ブータブルなCD-ROMドライブが繋がっているマシンではWindowsXPのインストールCDから起動することが出来ますが、いわゆる1スピンドルポータブルの場合には、そうも行かない場合も考えられます。
あらかじめ、ハードディスクに起動可能な回復コンソールをインストールしておくことで、この問題を回避できます。なお、回復コンソールの起動には、Administratorのパスワードが必要になります。他のユーザのものではダメですので、たとえ、Administratorを無効にしてあっても、そのパスワードをきちんと設定しておくことが必要です。これを怠ると、回復コンソールを利用できなくなりますのでご注意ください1)。
必要なもの:
QドライブがCD-ROMドライブだとして、[スタート]→[ファイル名を指定して実行(R)…]を選んで、次のように入力します。
Q:\i386\winnt32.exe /cmdcons
あとは、指示に従うだけで、回復コンソールが導入されます。
WindowsXPをSP2にアップグレードした後で、上記コマンドを実行しても、バージョンが違うといわれて、回復コンソールの導入を拒否されてしまいます。回復コンソールもSP2にアップグレードしてやる必要があります。
必要なもの:
d:\sp2 という作業ディレクトリを使うものとします。 まず、CD-ROMの i386フォルダの内容をすべてここにコピーします。そして、WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exeも置きます。コピーしたら、[ファイル名を指定して実行(R)…]に次のように入力します。
d:\sp2\WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe /integrate:d:\sp2
しばらく待つと、d:\sp2\i386の内容がSP2に更新されますので、改めて、
d:\sp2\i386\winnt32.exe /cmdcons
を実行し、回復コンソールを導入します。 参考
残念ながらうまくいきませんでした。また、C:\Windows\i386 という、普通のWindowsにはないディレクトリがあるのですが、ここのイメージを使ってもうまくいきません2)。
結論から言うと、他のWindowsXPのインストールCD(たとえ、proやMCEでも)を持ってきて、それを使えば動作可能な回復コンソールを導入することが出来ます。但し、ライセンス的に問題があるかどうかはわかりませんので自己責任でトライしてください。
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