AIPOは、グループウェアである。オープンソース版を利用すれば、自前のサーバ上でグループウェアを運用出来る。
サーバは、Linux版とWindows版があるが、Windowsは、SecondaryLogonの起動およびUACの無効化が必要であり、Linuxでの運用の方が敷居が低いと思われる。
クライアントはブラウザ上で動作し、PC、Android、iOSデバイスなどで利用可能である。スマホ向けにはスマホ用の画面が表示されるレスポン支部デザインになっている。1)
AIPO8の場合、AIPOのサイトよりオープンソース版のtar.gzファイルを取得し、サーバ上の適当な場所に展開し、インストーラを起動することでインストールされる。
インストールに先立ちいくつかのパッケージがチェックされるが、ディストリビューションによっては、パッケージ名が、インストーラが期待しているものと異なっている場合があり、その場合にはインストーラに手を入れる必要性がある。
/usr/local/aipo に一式をインストールする場合は、aipoを展開したディレクトリにいって、
# sh installer.sh /usr/local/aipo
とすればよい。
インストーラは、ターゲットディレクトリの配下に、jreと、postgresql、tomcatを展開しインストールする。postgresql等は、既存のものではなく、ここでリビルドされるものが使われる。
また、同時にaipo_postgres というユーザを作成し、PostgreSQLなどの実行ユーザとする。
インストーラは、lsofやnmapに依存し、特にlsofが何らかの事情で正常終了しない場合にはインストールに問題を来すので注意が必要。2)
インストールが正常終了すると、次のようなメッセージを出力して終了する。PostgreSQLのユーザ及びパスワードや、ポートについては適宜メモなどをしておくこと。
============================================= Aipo のインストールが完了しました。 バージョン : 8.0.0.0 インストール先 : /usr/local/aipo PostgreSQLユーザー : aipo_postgres PostgreSQLパスワード: ************ アクセス先: http://192.168.0.80:81 ID/PASSWORD: admin/admin 起動方法: /usr/local/aipo/bin/startup.sh 停止方法: /usr/local/aipo/bin/shutdown.sh
ID/PASSWORDの項目はAIPOの管理ユーザでAIPOに初回ログインするのに必要となる。管理者のパスワードや場合によっては管理者のIDそのものもすぐに変更すること。
ブート時に AIPOサーバを自動的にスタートさせるには、自前のrcスクリプトを書くのも一つだが、簡単には、/etc/rc.localに起動するように記述を追加すればいいだろう。
具体的には、
if [ -x /usr/local/aipo/bin/startup.sh ]; then /usr/local/aipo/bin/startup.sh fi
のようにすればよい。
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