Railsは、オープンソースのウェブアプリケーション構築のためのフレームワークです。Javaの10倍の生産性があるとうたっています。
近頃話題の、このフレームワークを、うちでも使ってみたくなりました。が、いきなり導入で躓きました。そこで、導入から利用までを、気長にまとめていこうと思っています。
RailsはRubyを利用するウェブアプリケーションフレームワークです。したがって、当然Rubyが必要になります。現時点(2005年11月18日)で要求されるバージョンは1.8.2(2004-12-25)以降です。
これがいきなりの躓きの原因です。Vine Linux 3.2のパッケージには ruby-1.8.2だと名乗るRubyが入っていますが、これが、実は1.8.2のpreviewバージョンなのです。実際、パッケージも ruby-1.8.1-0vl20.2.i386.rpmとなっていて、パッケージ的には1.8.1という位置づけです。
そこで、Rubyのパッケージを入れ替えてしまいましょう。ここからソースパッケージを取得して下さい。
# rpm --rebuild ruby-1.8.1-0vl20.2.1.src.rpm ... # rpm -Uvh /usr/src/vine/RPMS/i386/*-1.8.1-0vl20.2.1.i386.rpm
これで、Rubyの入れ替えは完了です。なお、このパッケージについては、完全な動作検証をしたわけではありませんので、万一、何らかの不具合が発生しても、当方では責任を負いかねます。またProject Vineとも何の関係もありませんので、くれぐれも内容に関して問い合わせなどを行なわないようにしてください。
Railsは様々なパッケージに依存しているため、それらを手で全て揃えるのは結構な手間になります。そこで、PerlでいうところのCPANモジュールのようなモジュールがRubyにもあるので、それを利用することにします。
それがRubyGemsです。ここから最新版1)を取得してきて、インストールします。残念ながらVine向けのパッケージはありません。
# tar -zxf rubygems-0.8.11.tgz # cd rubygems-0.8.11 # ruby setup.rb ... #
これで完了です。CPANのようにあれこれ質問に答える必要はないようです。
さて、RubyGemsが用意できたら、いよいよ、Railsを導入します。
# gem install rails --remote --include-dependencies
と、これだけです。後は勝手に依存するパッケージもがさっと取ってきて導入してくれます。
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