VineLinux 5までは、VNCサーバをユーザごとに起動して、サーブすることが可能であった。実際には、VineLinux 6でも、X-Windowシステムを提供することは可能だが、GNOME2のWindowマネージャであるmetacityのバージョンアップに伴い、enable-composite されていないサーバでは画面が崩れてしまう。
VineLinux 6では、従って違う手段を講じなければ、X11をリモートから利用することは出来ない。
Vinoは、最も簡単にX11を利用するための手段であろう。設定は、GNOMEのメニューから行うだけ。あとは、VNC Viewerで接続すれば利用可能となる。
ただし、最初の設定をX11上から行う必要があるので1)ディスプレイレスなサーバを相手に行うには難が多い。
x11vncは、作動中のX11サーバにVNC Viewerで接続するためのブリッジである。RPMパッケージがあるので、aptでインストールしてやれば良い。
# apt-get install x11vnc
スーパユーザ、乃至は、X Sessionにログイン中のユーザ権限で実行することができる。
$ x11vnc -rfbauth ~/.vnc/passwd
のようにして起動してやれば、ディスプレイ :0にVNC Viewerで接続できる。このとき、~/.vnc/passwdに設定されているパスワードが要求される。
x11vncのパスワードは、x11vncで設定できます。
# x11vnc -storepasswd
x11vncでは、キーリピートは受け付けない設定がデフォルトとなっている。キーリピートを有効にするには、-repeatオプションをつけて起動する。
$ x11vnc -repeat -rfbauth ~/.vnc/passwd :0 > /dev/null 2>&1
のようにして起動することでキーリピートを受け付けるようになる。
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