目次

W-ZERO3/W-SIM端末/Windows Mobileに関して

ウィルコムがリリースした、日本市場では初の、本格的スマートフォン、W-ZERO3および、それに関連する情報やノウハウをまとめておくためのページです。ブログの方に書き散らした内容などを、もう少し整理して置いておき、自分への忘備録とするためのものですので、皆さんの役に立つかどうか判りませんし、当然ですが、書いてあることに責任は持てませんので、皆さんの大切なW-ZERO3にこのページで得た知識、情報をアプライするときには、自己責任でよろしくお願いします。

ソフトウェア

標準アプリケーション

DispVersion

コマンドパス: \Windows\DispVersion.exe

W-ZERO3本体ソフトウェアのバージョンを表示します。リリース直後のW-ZERO3のバージョンは1.02でしたが、2006年2月22日に1.03aへのアップデータが公開されています。(この直近で販売されたW-ZERO3は1.03になっているらしい。1.03aは1.03相当)

3rdパーティ製アプリケーション

MagicButton

ダウンロード先: MagicButton

タスクスイッチャーである。タイトルバーを、WindowsXPのタスクバーのように変えてくれる。また[x]ボタンでプロセスを終了させることが出来る。Windows Mobileでは、[x]ボタンは、アイコン化(最小化)の意味でしかなく、プロセスは起動されたままバックグラウンドに回る。プロセステーブルの上限(32)か、メモリがなくなった時点で、古いプロセスから強制終了されるようだが、W-ZERO3には、いくつか、終了してはならないプロセス1)があり、これが殺されてしまうと、電話やライトメールが着信しなくなる。

従って、プロセスはこまめに終了すべきであり、MagicButtonは、この目的に合致する。終了させたくないソフトについては、そのアイコンをタップ&ホールドして出てきたコンテキストメニューから“Keep Alive”と、そして“Don't Show When Inactive”にチェックを入れておけばいいだろう。こうしておくと[x]ボタンを押しても、プロセスは終了せず、バックグラウンドに回るだけになり、またそうした状態にあるときに、タイトルバーにアイコンを表示しなくなる。

類似のソフトには、SmallMenuTascalSoft CloseAllTaskSwitch+などがある。

TascalSoft CloseAllは、タスクスイッチャというよりは、タスクターミネータとでも呼ぶべきもので、起動中のタスクを一網打尽で終了する。除外するプロセスも指定できるが、プロセスを終了させるためにプロセスを起動するというのは、ExitDAのようであり、個人的にはナンセンスさを感じてしまう。

TaskSwitch+は、2chのW-ZERO3ソフト関連板で開発が継続されているようである。5-Wayキーでの操作を強く意識しており、スタイラス志向のMagicButtonとは、一線を画す。片手でW-ZERO3を操作したい向きには、より向いているだろう。

Advanced/W-ZERO3[es]での使用について。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Sharp\PhoneStatus\DispLockIcon

このレジストリの値を0乃至は1にする。デフォルトの2は、「キーロック中である」旨のポップアップが、キーロック中にタップすることで現れるが、これが出ると、Magic Buttonがハングアップしてしまう。 情報元: tDiary

なお、Magic Button をアドエスはじめWM6.0で使うのであれば2.1以降のバージョンを使いたい。タスクバーの表示が見苦しいことにならずに済む。2)

Opera

NetFront

さいすけ

PortForwarder

24term

NextTrain

ダウンロード先: NextTrain

NextTrainは、リアルタイムに電車の時刻を予告してくれる時刻表ソフトである。このWindows Mobile版が、NextTrain for PocketPCである。更に、電車の時刻を、Today画面に表示してくれるNextTrain for Todayを導入することで、一層利便性が増す。なおNextTrain for Todayは単体では利用できないので注意。

NextTrain for Todayが表示する路線は、NextTrain for PocketPCが最後に選択した路線になる。単体での変更は出来ない。

NextTrain for Todayの表示色は、設定→個人用→Today→アイテムと進み、NextTrainTodayを選んで、オプションボタンを押すことで出来る。但し、画面のレイアウトがかなり壊れているので、注意が必要。設定は出来るものの、バージョンアップで対応を望みたい数少ない部分である。

路線の時刻表データは、TrainConv Explorer4を利用するとよい。駅前探索倶楽部などの時刻表から半自動的に、目的の路線の時刻表データを作成してくれる。作成されたファイルは、ActiveSyncでもminiSD経由でも、もっていって、読み込ませればよい。

ちず丸

無線LAN切替ユーティリティ

Skype

GSFinder+

tdlaunch

W-ZERO3 UtiliyPlus

ダウンロード先: W-ZERO3 UtilityPlus

W-ZERO3 UtilityPlusは、W-ZERO3のキーボードや、ボタンをカスタマイズするツール。その他にもIMEやSIPの制御や、高速化のためのレジストリ変更機能などを持っている。類似のツールにPQzがある。個人的な感想だが、W-ZERO3 UtilityPlusの方がやや安定しているように思う。また、インストーラ(CABファイル)込みで配布されていたり、キーカスタマイズがよりグラフィカルであるなど、初心者にもとっつきやすいと思われる。その分、常駐サイズなどの点では、PQzの方に利があるので、自分のスキルや好みでどちらを使うか判断されたい。

PQzはタイトルバーに常駐するので、MagicButtonとは相性が悪い。MagicButtonを使うのであれば、必然的にW-ZERO3 UtilityPlusを使うことになるだろう。

Pocket Tweak

w03Phonebook

ダウンロード先:Fem's Workshop

ケータイ風の電話帳機能を提供してくれる電話帳置き換えアプリ。グルーピングが非常に柔軟であるのと、良く使う連絡先などといった便利な機能が特長。アドレス帳から、連絡先を選んで、電話をかけたりメールを送ったりという操作が非常に自然であり、Windows Mobile標準のアドレス帳に比べて非常に使い勝手がよい。

唯一といっていい弱点は、.NET Compact Framework 2.0に依存するが故の起動の遅さである。とはいえ、アプリケーションの開発効率を考えれば、.NET依存はやむをえない側面でもある。なお、拙作のUSB Selectも同じ理由で、同様に起動が遅い。

AirDictionary

ダウンロード先:Fem's Workshop

XML Webサービス対応三省堂デイリーコンサイス体験版を利用した、オンライン辞書検索クライアント。手元に辞書ファイルを必要としないために、メモリが潤沢とはいえないW-ZERO3をはじめとするWindows Mobile端末には嬉しいアプリケーションである。また、W-ZERO3であれば、PHS、無線LAN、そしてActiveSync(Remote NDIS)などを利用して安価にネットワークにアクセスできるので、この点でも、ふさわしいデザインとなっている。

辞書サーバは、BTONICというシステムを利用して構築できるようだが、個人で所有する英辞郎などの辞書をこれに載せるのは、恐らく価格などの点で折り合わないだろう。(どのくらいのお値段で利用できるのかは分からないが) 一瞬、手元の英辞郎を自宅サーバにおいて、利用できないかと考えもしたが、その種のことをしたいならサーバ側のソフトから考えねばならなそうだ。

ProgramMenu Toys

ダウンロード先:ProgramMenu Toys

階層型メニューに基づくランチャーProgramMenuを便利に使うために開発されたツールで、メニューを開くStart、Today画面に戻る Today、端末をサスペンド状態にするSuspendの三つの単機能プログラムのセットである。

このうち Suspendを利用することで、W-ZERO3を簡単にサスペンド状態(液晶をOFFにして、タッチパネルなどに反応しなくなる)にすることが出来る。IEボタンの長押しに割り当てて使っているが、Today画面から出ないと出来ない、画面回転ボタンの長押しによるロックと異なり、どの画面からでも利用可能なので大変に便利。

なお、W-ZERO3 UtilityPlusを利用する場合には、2006/2/16版以降でないと、長押しによる起動に問題が生じる。具体的には、二回Suspendが起動されてしまうので、Enterキーや、通話ボタンでサスペンドから復帰しても、一度はサスペンド状態に戻されてしまい、二度のキーアクションを要求される。新しいW-ZERO3 UtilityPlusでは問題なく一度の操作で復帰する。

自作アプリケーション

ハードウェア

W-SIM

W-SIMの不具合とアップデータ

2005年12月22日(木)、ウィルコムは、公式に、W-SIMに不具合があることを認めた。不具合の内容は、W-SIM経由でデータ通信を行なった後、電話やメールが着信しなくなるというもので、端末を見ても、その状態になっているかどうかはわからない。

電話を発呼するか、電源を一旦切って入れなおすことで回復するということで、おかげで、私のリダイアルリストには、141で一杯になってしまっていた。不便極まりない問題であった。

2005年12月26日(月)、アップデータがネットインデックスから公開された。但し、26日現在で公開されているアップデータを適用するには、W-ZERO3単体ではなく、WindowsXP/2000が必要となる。MacOSの場合にはDDが必要となる。(DDの場合にはMacOS 9.x/10.xおよびWindowsXP/2000が必要となる。)

アップデータをダウンロードした後、W-ZERO3をUSBモデムとしてPCに接続する。この際、PC側には、W-ZERO3用のUSBモデムドライバがインストールされている必要がある。インストールされていない場合には、W-ZERO3に同梱されていたCDからこれをインストールする。手順については、同CDにあるPDFを参照するか、アップデータに同梱のPDFを参照すること。

W-ZERO3側は、接続をモデムにする必要がある。デフォルトではActiveSyncになっているはずなので、設定→システム→ユーティリティと辿って、「USB接続の設定:」を、 モデムにする。

この状態でPCに接続したら、アップデータのアーカイブからアップデートユーティリティを取り出して実行する。アップデートを開始すると、数分で書き換えが終了する。

なお、W-ZERO3単体で実行可能なアップデータは2005年12月29日(木)までに公開の予定となっている。

2005年12月27(火) 前日公開されたアップデータによるアップデートが失敗する場合があるとのことで公開が停止されている。アップデートの失敗にかかる修理は無償で対応するとのこと。

 日頃は、ウィルコムをご利用くださいまして誠にありがとうございます。
 12月26日にご案内させていただいた『ネットインデックス社製「W-SIM
(ウィルコムシム)」ご利用時の一部不具合について』で公開した修正
ソフトウェアのインストール作業が、一部のお客さまにおいて正常に完了
しない事象が確認されました。
 現在、当該事象の原因であるインストーラの修正を行っておりますので、
修正ソフトウェアの公開は一時中止とさせていただいております。ご利用の
お客さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、今しばらくお待ちください
ますようお願い申し上げます。(ウィルコムのリリースより)

同日再公開されました。こちらから。W-ZERO3単体でのアップデータも公開されています。

開発環境

W-ZERO3をはじめとする、Windows Mobile端末や、PocketPC向けのプログラムの開発には、eMbedded C++とPocketPC 2003 SDKの組み合わせか、Visual Studio 2005とWindows Mobile 5.0 SDKの組み合わせのいずれかが必要となる。3)

以下、それらについて触れる。

eMbedded C++/PocketPC 2003 SDK

Visual Studio 2005/Windows Mobile 5.0 SDK

必要なもの

Windows Mobile 5.0向けにアプリケーションを開発するには、以下のものが必要となる。

Visual Studio 20054)がインストールされていないと、Windows Mobile 5.0 SDKはインストールすら出来ないので、残念ながら無償の開発環境は得られない。ただし、学生であればアカデミックパックで5,000円前後で買えるはずだし、学生じゃなくても、アップグレード版(19,800円程度)が利用できる。というのも、VS2005 Standardへのアップグレード対象製品に、無償の eMbedded C++が含まれているからだ。従って、多少は、割安に環境を手に入れることは出来る。(それでも無償ではないし、決して安価ではないので、この時点で挫折するヒトもいるだろう。)

エミュレータは、開発ターゲットとする言語のものだけ入れておけばいいだろう。

なお、雨後の筍のように、乱発されているW-ZERO3を扱った書籍の中でも、ほとんど唯一といってもいい最悪の悪書5)と思われるトンデモ本、ウィルコム W-ZERO3 PERFECT GUIDE PERFECT GUIDEシリーズ (4)には、ネイティブアプリはエミュレータでデバッグできないなどという大嘘が書いてあるが、ネイティブだろうがナンだろうが走らせてデバッグできてこそのエミュレータである。勿論、ARM4向けに生成されたWin32べったりのネイティブアプリもがっつりデバッグ可能であるので、安心して欲しい。6)

開発には以下の言語が利用できる。

どれを、主に利用するのかは、初回起動時にウィザードで設定される。主に使うものがツリーの上に表示されるが、別にそれ以外の言語も随時利用可能である。

プロジェクトの作成

ビルド

配置(CABファイルの作成)

Todayプラグインの作成

リンク

startへ戻る。

1)
電話、ライトメールなど
2)
但し、2.0と2.1との間の主たる違いはその表示周りだけのようであるので2.0だと使えないわけではない。
3)
DelphiやVisual Studio .NETとPocketPC 2003 SDKや、NS Basicを利用した開発もあるらしい。NetBeans やEclipseを使ったJavaプログラムも可能だが、いずれも、未検証なので割愛
4)
Express版は不可
5)
この本のダメなところ。嘘もそうだが、ターゲットが全く絞られておらず、ライターが好き勝手に勝手なことを書いていて、全体を通した筋のようなものがないこと。検索性、閲覧性も悪く、買って最も後悔した本のひとつ。
6)
ちなみに、.NET対応のマネージドアプリであれば、コードにも拠るが、.NETがインストールされているWinXP上で、エミュレータすらナシに実行できる場合がある。