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devterm [2022/07/01 23:05] – [Armbian Jammy (22.05)] arakidevterm [2024/02/07 21:57] (現在) – [トラックボールが壊れた] araki
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 これで、1.008GHz A53x4 + Mali T864 400MHz の設定で動作を開始する。 これで、1.008GHz A53x4 + Mali T864 400MHz の設定で動作を開始する。
 +
 +== ファンの制御の有効化 ==
 +
 +Jammy には、デフォルトでは、ファンの制御のための機能が入っていない。
 +メールやSNS程度の処理を涼しい部屋でしている程度ならファンなしでも問題はないが、平常運転を行うにはファン制御は不可欠である。
 +
 +ファン制御のための仕組みは GitHubで提供されている DevTerm/Code/devterm_fan_daemon_cpi_a06 の下にあるので、これをインストールすればいい。
 +
 +<code>
 +$ sudo install -m 0755 temp_fan_daemon_a06.py /usr/local/bin
 +$ sudo cp etc/systemd/system/devterm-fan-temp-daemon-a06.service /etc/systemd/system
 +$ sudo systemctl enable devterm-fan-temp-daemon-a06.service
 +$ sudo systemctl start devterm-fan-temp-daemon-a06.service
 +</code>
 +
 +後は、daemonが温度を監視して、必要に応じてファンをON/OFFする。
  
 === 標準でサポートされないもの === === 標準でサポートされないもの ===
行 335: 行 351:
  
 調べていくと、devterm_thermal_printer.elf が /dev/spidev2.0 にアクセスできずに落ちている。 調べていくと、devterm_thermal_printer.elf が /dev/spidev2.0 にアクセスできずに落ちている。
-確かに、そんなデバイスドラバーは存在しない。+確かに、そんなデバイスファは存在しない。
  
 このため、カーネルの再構築が必要になる。 このため、カーネルの再構築が必要になる。
行 378: 行 394:
 あとは、勝手に必要なパッケージを持ってきて、カーネルのビルドを行う。 あとは、勝手に必要なパッケージを持ってきて、カーネルのビルドを行う。
 終わると output/debs の下に、パッケージが作成されているので、DevTerm にコピーして、インストールする。 終わると output/debs の下に、パッケージが作成されているので、DevTerm にコピーして、インストールする。
 +
 +なお、公式から配布されているイメージでインストールされていたパッケージは以下のとおりである。
 +カーネルのヘッダーやらソースやらは特にインストールされていなかったので、必要がなければインストールする必要はない。
 +
 +なお、いくつかのパッケージは「ダウングレードになる」といわれた。
 +ダウングレードするか、それらは除くかは、各自判断されたい。
 +わたしは、既存のものを残すことにしておいた。
 +
 +<code>
 +armbian-bsp-cli-clockworkpi-a06
 +armbian-config
 +armbian-firmware
 +armbian-zsh
 +linux-dtb-current-rockchip64
 +linux-image-current-rockchip64
 +linux-libc-dev
 +linux-u-boot-current-clockworkpi-a06
 +</code>
  
 再起動すると、/dev/spidev3.0 ができている。 再起動すると、/dev/spidev3.0 ができている。
行 389: 行 423:
 </code> </code>
  
-ここで、wiringPi/winringPiSPI.c の113行目を以下のように修正する。+ここで、wiringPi/wiringPiSPI.c の113行目を以下のように修正する。
  
 <code> <code>
行 439: 行 473:
 これが、cupsが /tmp/DEVTERM_PRINTER_IN へアクセスすることを妨げている。 これが、cupsが /tmp/DEVTERM_PRINTER_IN へアクセスすることを妨げている。
  
-以下の二行を、/etc/apparmor.d/local/usr.sbin.cups に追加する。+以下の二行を、/etc/apparmor.d/local/usr.sbin.cupsd に追加する。
  
 <code> <code>
行 465: 行 499:
  
  
 +==== トラックボールが壊れた ====
 +
 +久しぶりに DevTermを起動すると、トラックボールが上下、左へは動くが右へ動かなくなってしまった。
 +トラックボールユニットは、ボールと四方向に配置された磁気ローラー、そして基板側にはその磁器ローラの回転を読み出すセンサーという構成になっている。
 +
 +期待される問題は右への回転がローラに伝わってないパターンだ。これなら基板側には問題がないのでローラ周りを掃除したりすれば直る可能性がある。
 +
 +まあ、実際掃除では治らなかった。
 +
 +しかたがないのでググってみるとPIM447というトラックボールユニットが DevTermのものに酷似している。
 +スイッチサイエンスでは在庫なしだが、DigiKeyとマルツからは買えるようなので発注する。
 +
 +{{::devterm:trackball.jpg?400|DevTermのトラックボールとPIM447}}
 +{{::devterm:devterm_trackball_pim447.jpg?400|DevTermのトラックボールとPIM447}}
  
 +届いたものを比べてみれば、ほぼ同じ。
 +早速、ボール部を入れ替えてみるとあっさり復活。
 +もしトラックボールの不具合にお悩みの方がいらっしゃれば。
  
  
  
  
devterm.1656684335.txt.gz · 最終更新: 2022/07/01 23:05 by araki