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mobaxterm [2020/12/03 13:27] – [設定] arakimobaxterm [2020/12/03 16:01] (現在) – [入手] araki
行 40: 行 40:
  
 ==== 入手 ==== ==== 入手 ====
 +
 +[[https://www.freedesktop.org/wiki/Software/PulseAudio/|Pulse Audio]]は本来はソースからbuildして利用すべきなのだろうけれど、Windows用のバイナリが配布されているので、ここではそれを利用する。
 +[[http://bosmans.ch/pulseaudio/pulseaudio-1.1.zip|ここ]]から1.1とやや古いバージョンのバイナリーがダウンロード可能である。
 +頑張って最新の機能やセキュリティを追いかけたい向きは、ソースからビルドして利用すればいいだろう。
 +
 +バイナリーは特にパッケージの形であったりはしないので、適当なところに展開する。
 +
 +当方は、''C:\Program Files (x86)\PulseAudio'' に展開したが、管理者権限が~とうるさいので、''C:\Users\<ユーザ名>\PulseAudio'' とかでもいいだろう。
 +
 +ただ、後でサービス化することを念頭に置いていたので面倒でも、標準のパスに置いた方がいいかと思ったのでそうしてある。
 +別にそこまでこだわる必要もないかもしれないのだが。
 +
 +どうせ、KeyHac は ''C:\Users\<ユーザ名>\keyhac''の下に展開してあるのだし。
 ==== 設定 ==== ==== 設定 ====
 +
 +設定ファイルは、パッケージを展開したところにある ''etc\pulse''の下にある。
 +このうち、''default.pa''と''daemon.conf''の二つを修正する必要がある。
 +
 +''default.pa''
 +
 +43行目に''record=0''を追記、61行目のコメントマークを削除して、接続許可するIPを範囲指定する。
 +<code>
 +    ...
 +    39  ### Load audio drivers statically
 +    40  ### (it's probably better to not load these drivers manually, but instead
 +    41  ### use module-udev-detect -- see below -- for doing this automatically)
 +    42  load-module module-waveout sink_name=output source_name=input record=0
 +    43  #load-module module-null-sink
 +    44
 +    ...
 +    59  ### here if you plan to use paprefs)
 +    60  #load-module module-esound-protocol-tcp
 +    61  load-module module-native-protocol-tcp auth-ip-acl=127.0.0.0/8;172.16.0.0/12;192.168.0.0/24
 +    62
 +    ...
 +</code>
 +
 +''daemon.conf''
 +
 +39行目のコメントマークを外して、値を''-1''に変更。
 +<code>
 +    39  exit-idle-time = -1
 +</code>
  
 === UNIX側の設定 === === UNIX側の設定 ===
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 ==== サービス化 ==== ==== サービス化 ====
 +
 +Windows版の Pulse Audio 1.1は、残念ながら Windowsのサービスとして構築されていないため、都度、手動で実行してやる必要があり利便性が低い。
 +
 +MobaXtermに統合されていれば、MobaXtermの起動とともに使用可能となり便利なのだが、そうはなっていない。
 +
 +そこで、ここにWindowsのサービスとして起動する方法を記す。
  
 === NSSMの利用 === === NSSMの利用 ===
  
 +[[https://nssm.cc/|NSSM]]は**the Non-Sucking Service Manager**の略で、非サービスのアプリケーションをWindowsのサービス化してくれるサービスである。
  
 +Windows標準のscとの違いは、非サービスのアプリも対象であることだろう。
 +
 +== NSSMによるサービスへの登録 ==
 +
 +''NSSM.EXE''を、''C:\Windows\System32''などにコピーしたら、管理者として実行している、コマンドプロンプトやPowerShellなどのコマンドラインから、以下のように起動する。
 +
 +<code>
 +C:\Windows\System32> NSSM install <サービス名>
 +</code>
  
 +すると、ダイアログがポップアップするので、コマンドラインおよび引数、起動方法などを設定し、installして終了する。
  
 +{{:nssm:メインタブ.png?600|メインタブ}}
 +{{:nssm:詳細タブ.png?600|詳細タブ}}
  
  
mobaxterm.1606969640.txt.gz · 最終更新: 2020/12/03 13:27 by araki