自作AT互換機(Windows)
概要
Windows用端末として、当初はPC-9821Ap3改を運用していたが、Cyrix 5×86による延命も、IDEベースのHDD容量が540MBで頭打ちであったこともあり、AT互換機を自作することで代替することとした。 1996年ごろのことである。以後、部品を替え、電源を替え、ケースを替え……現在も一応保持し続けている。
変遷
初代
初代の互換機は、AMDのK6III1)をCPUとして選び、2.1GBのHDD、そして当時はまだまだ必須だったFDDやDVD-RWドライブなどを持たせ、アルミのミドルタワーケースといういでたちだった。OSはWindows95~Windows98~WindowsMEあたりまで、この構成で運用した。
HDD(Seagate)が過熱し、直上にマウントしてあったFDDのMRヘッドまで焼き殺してくれたのもこの頃。 新しいHDDを買ってきて、FDからシステムを再インストールしようとしたら、FDDが全くなにも読み込まず、FDDを買いに行かなければならないという壮大な無駄足を踏まされた。
なお、この事件以後、Seagate製のHDDは購入していない。
二代目
さすがにK6IIIの陳腐化も著しく、Athron 64を採用したマシンへと組み替えた。CPU交換に伴いマザーボードと電源も新調した。 WindowsXP~Windows10までをこの構成で乗り切った。
三代目
いつの間にか、起動ドライブが不安定になり、さすがにAthron 64の陳腐化もあり、CPUをRyzen5Gへと新調する。これに伴い、マザーをMicroATXにして、ケースも小さくした。ずっと存在し続けたFDDおよび光学ドライブを廃し、起動ドライブをSSD2)にし、主たるデータ用として2.5inch 3TBHDDを投入した。 従来機の持っていたHDDも一応移植してある。
現在は、SSDを交換して、Ubuntuのデスクトップ版で運用している。
四代目
2025年10月の Windows10のサポート期限を目前に、Surface Pro7のSSDがひっ迫してきたため、開発環境を本格的に移すべく、Zen4世代の Ryzen5 8600Gを使用したPCを組んだ。
当初、ケースを三代目からそのまま流用する予定だったが、電源容量が足りず、また、Thunderbolt用のAIC2カードがフルハイトだったため、入らないことが発覚し、ケースも新調するに至り、まったくの新規のPCとなった。
当初は、三代目に入っていたSSDをそのまま取り込んで、Win11へとアップグレードしたが、数日で動作が不安定化しBSODを連発するに至り、またSSDの容量も WDの黒の250GBでは不足したため、WDの青で2TBを調達して、新規にインストールしなおした。
VSCode + PlatformIO / PicoSDK などの組み込み系開発環境から Visual Studio Communityや Android Studio など、容量をあまり気にすることなく展開している。
また、GTX 1060Gを Thunderboltで外付けして、LM Studio 経由でAI遊びもしている。