CMTケーブル(PC-6001シリーズ)
概要
PC-6001シリーズの主たる外部記憶はカセットテープである。 当時のPCではごく普通のことで、ソフトウェアもカセットテープでの販売が珍しくはなかった。
データレコーダ(あるいはラジカセなど)との接続は、PC-6001側がDIN 8pinで、モノラルミニジャック(φ3.5二極)の録音用プラグおよび再生用プラグの二本と、データレコーダの制御用(テープスタート停止など)のφ2.5のプラグの三本からなっている。
但し、すべてが必ず必要なわけではないので、実用上は、録音用と再生用の二本があれば事足りるであろう。 特に、現状では実際のラジカセなどと接続するより、PCの録音端子、再生端子と接続することの方が多いであろうから。
流石にこの程度のものに、数千円出すなどして、純正あるいは怪しげな自作ケーブルを買うのはばかばかしいので、部品を調達してさっさと自作することにする。
部品
部品 | 点数 |
---|---|
DIN 8pin プラグ | 1 |
φ3.5モノラル延長ケーブル | 1 |
ケーブルは真ん中で切断して、録音用と再生用としてそれぞれ利用する。 プラグの色が同じになるので、何らかの方法で見分けられるように目印をつける。
配線
逆位相問題
PC-6001/PC-6001mkIIの実機には、PCと接続して音声信号をロードする際に、位相が逆になっている機体が存在している。 テープからのロードでは問題がないようなので、信号の立ち上がりや立下りなどの関係なのかもしれないがよくわからない。
とにかくそういう個体が存在しているので、そういう個体の場合、再生側は逆位相(GNDとデータラインを逆につなぐ)に接続するか、逆位相の音声ファイルを用意してやる必要がある。
位相の判定は、なんでもピーガーmkIIを利用して行うことができる。 ケーブルを接続し、PC-6001側を cload 状態にして、なんでもピーガーmkII側の「位相チェック」というボタンを押すだけである。
Found:NORMAL
と出れば順位相だし、Found:REVERS
と出たら逆位相である。