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h320向けの動画ファイル_avi_を作成する

H320向けの動画ファイル(AVI)を作成する

用意すべきツール

  1. DVD2AVI (DVDからの変換をする場合)
  2. AVIUtil (インターレースを除去する場合)
  3. VFAPI Reader Codec (AVIUtilsを使わない場合)
  4. XviD 1.0.2
  5. DVD Audio Converter 2.40(MPAをWAVに変換する)

DVDから変換する

DVDからの変換は上の図のような流れになります。DVD2AVIでVOBファイルから、音声とストリームを抽出し、インターレースの除去が必要な場合にはAviUtilを通し、そうでなければ、直接VirtualDubへ渡して、音声と合成し、H300が再生可能なAVIファイルを作成します。また字幕の合成が必要な場合には、VOBSUBを使って別途IFOファイルから字幕を引き出して合成することになります。

DVD2AVIによる音声と画像の抽出

音声はそのままだと、AC3やMP2などのDVDに記録されたままのフォーマットで抽出されます。あとで、LAMEによる変換が必要になるので、ここではWAV形式で抽出するように指定します。

画像の抽出でiDCTを64bit浮動小数点を用いるように指定します。IEEEが本来一番精度が高いのですが、バグがあるという情報があるので、次に精度の高い64bit浮動小数点を選びます。処理時間はどれを選んでも大きな違いはありません。

上記の二点を設定したら、あとは、プロジェクトの保存[F4]で処理を実行します。AVI出力ではないことに注意してください。なおVFAPIプラグインがある場合には、VFAPIプラグインにもチェックを入れておくと、直接VirtualDubに処理をさせるときに便利です。AviUtilを用いる場合は、直接d2vファイルを読めるので気にする必要はありません。

AviUtil:http://ruriruri.zone.ne.jp/aviutl/

VirtualDubにも、インターレース除去のフィルタがあるのですが、トップ→ボトムオーダの画像を渡すと、フレームがずれて二重写しになったフレームが多発しちらついた画像になるので、インターレース除去が必要な場合にはAviUtilにさせます。

そのほかの処理は一切ここではしないほうがいいです。画像サイズの変更などはしてもかまいませんが、音声の連結やフレームレートの変更はしないようにしてください。音ずれの原因となります。

画像サイズを変更する場合には、220×176 にします。

VirtualDub:http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9994/patch1.html#VirtualDub

まず、WAVE音声を指定して、DVD2AVIが生成した48KHzフォーマットのWAVEファイルを読み込ませます。そして、完全処理を指定し、そのあと選択可能になった、フォーマット変換および圧縮を選びます。

フォーマット変換では、H300シリーズの制限から、44.1KHzへの変換を指定します。このような半端なサンプリングレートへの変換は、音ずれの原因となるそうなのですが、画像のソースレートを音に合わせることでずれを抑えます。

圧縮では、Lame MP3を選んでください。MPEG Layer-3ではありません。LAMEがインストールされていないと、ここに Lame MP3というメニューは現れませんので、ない場合には、LAMEをインストールしてからもう一度トライしてください。

指定できるフォーマットは44100 Hz 128kbps CBR Stereoです。これ以外の周波数、ビットレート、VBRなどはH300側の仕様が変更されない限り選べません。

音声の設定はここまでです。 次に映像の設定をします。

映像のフレームレートの設定では、音ずれを抑えるために、ソースレートの変更と、H300の制限に合わせるために出力のレートを指定します。

ソースレートは映像と音声の再生時間が一致するように変更するを選び、出力のレートは、数値10.0を指定します。

次に圧縮の設定をします。コーデックにXviDを選びます。これもLAME同様、XviDがインストールされていないと、メニューに現れませんのでご注意ください。

選んだら、設定ボタンを押して、XviDの設定をします。

ACなどのアルゴリズムで圧縮するとファイルサイズは小さくなりますが、H300のスペックでは再生が追いつきません。結果映像がどんどん音声においていかれてしまいますので、ここでは必ずSimple@L3を選び、またビットレートをH300にあわせて 384程度にします。

画像サイズは、フィルタの中からresizeを選んで4:3のアスペクト比なら220×165に、16:9のアスペクト比なら220×124にした上で、フレームサイズを必ず220×176にします。

これだけの設定をしたら[F7]でAVIを出力して完了です。あとは、出来上がったAVIファイルをそのまま、H300へ転送し、MP3ファイルと同様に、プレイすれば再生されます。

キャプチャーしたMPEG2ファイルから変換する

基本的にはDVDの時と同じですが、キャプチャした場合は、音声がMPAだったりするかもしれません。AC3ではない音声の場合、DVD2AVIで、WAVファイルを出力できないので、全トラック一括分離を選んでMPAファイルを出力させます。

そのあとで、DVD Audio Converter 2.40を通して、MPAをWAVに変換します。

あとは、DVDの場合と同様にAviUtilVirtualDubを通して、220×176/XviD/10fps/384kbps/44.1kHz/128kbps/Stereo/MP3というフォーマットのファイルを作成します。

かんたん換太郎 for iRiverを使う

かんたん換太郎for iRiverを用いると、動画ファイルをドラッグアンドドロップするだけで、簡単に、再生可能なAVI形式に変換してくれます。 変換元動画ファイルとしては、MPEG2(DVD再生ソフトなどが必要)、MPEG1や各種AVIファイルが利用可能です。VOBファイルはTMPgEnc MPEG Editorなどを使って、MPEG2形式(音声はMPEG Layer2形式のみ可。AC3の場合は要変換)にしてから変換します。

なお、生成される、動画は220×176フルサイズになっているので、テレビや映画をそのままに使うと、縦に伸びた映像になります。また、インターレース解除の際、フィールドオーダを変えられないので、場合によっては、絵が変に重なったようになることがあります。精度高く、綺麗に切り出したいのであれば、上記手順を踏んだ方がいいでしょう。逆に手間をかけたくないと言う場合には、かんたん換太郎を購入する価値があると思います。

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h320向けの動画ファイル_avi_を作成する.txt · 最終更新: 2015/04/10 08:27 by 127.0.0.1