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epia_ml8000

EPIA ML8000

VIAのMini-ITXマザー、EPIA ML8000 (VIA C3 800MHz)に関するノート。

Windows XP化

このマザーは、元々は、我が家のサーバ用として活用していたモノだが、サービスの拡大に伴い、非力さが目立つようになり、D945GCLFにその座を譲った。

一方で、デスクトップPCを、Windows VISTA ultimateに、する際に、それまで利用していた、Windows XP Professionalのライセンスが浮いていたのが放置されていたので、これを用いて、このPCを Windows XP化することにした。

というのも、これまた、デスクトップPCで利用していた、アナログTVチューナーカードが、VISTAではサポートされないために、宙に浮いていたので、これらを組み合わせて、テレビ録画に特化したマシンにしてしまおうと目論んだわけである。

HDDの罠

HDDは、サーバとして利用していた当時の、80GBのものをとりあえずシステム用として利用することにして、XPのインストールを開始。

ところが、インストール用のイメージがCDからコピーされたところで、再起動すると、システムのロードに失敗してしまう。

当然、MBRがおかしい、というか、GRUB用のモノが残っているのだろうと、Windows XPの回復コンソールを起動して、fixmbr を試みるも、修正はされない。

Windows XPは、真のMBRにはさわらないで、自分の起動パーティション内のそれ以外を操作できないのだ。……と、いうことに気づいたときには、相当に時間が経過していた。

結局、KNOPPIXを使って、MBRの強制初期化を行なった。

なお、KNOPPIXを起動するに任せていると、Xの設定がぐちゃぐちゃになるので、きちんと起動時に、画面解像度を指定しておく必要がある。

boot: knoppix xmodule=fbdev screen=640x480 (多分1024x768くらいまでは平気)

起動したら、大胆に、次のコマンドを発行する。

KNOPPIX# dd if=/dev/zero of=/dev/hda bs=512 count=1

これで、MBRがクリアされて、Windows XPのインストールが進行するようになる。

あれこれ設定編

デバイスドライバ

AC97やS3 Chromeのドライバは、EPIAに付属のCDからインストールしないと認識されない。

SNMP

Windowsコンポーネントの追加と削除で、SNMPを追加する。ファイアーウォールは161/udpへのアクセスを許可する。

MRTGなどによるモニタリングは、少々癖がある。LinuxなどのSNMPで提供されている CPU loadや Disk usageなどのOIDは存在していない。

  • CPU load → HOST_RESOURCES-MIB::hrProcessorLoad
  • Disk Usage → HOST_RESOURCES-MIB::hrStorageUsed.[0-9]
  • Mem Usage → HOST_RESOURCES-MIB::hrStorageUsed.[0-9] (Physical/Virtual)

で代替することになる。 hrStorageUsed に関しては、どれが何なのかは snmpwalk などを使って、hrStoreageDescr.[0-9]を見て判断する。さらに、数字の単位は、hrStorageAllocationUnits.[0-9]で調べる。最大値は hrStorageSize.[0-9]から得られる。

# snmpwalk -v 1 -c public localhost
...
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageIndex.1 = INTEGER: 1
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageIndex.2 = INTEGER: 2
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageIndex.3 = INTEGER: 3
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageIndex.4 = INTEGER: 4
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageType.1 = OID: HOST-RESOURCES-TYPES::hrStorageFixedDisk
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageType.2 = OID: HOST-RESOURCES-TYPES::hrStorageCompactDisc
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageType.3 = OID: HOST-RESOURCES-TYPES::hrStorageVirtualMemory
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageType.4 = OID: HOST-RESOURCES-TYPES::hrStorageRam
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageDescr.1 = STRING: C:\ Label:  Serial Number 88959ae9
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageDescr.2 = STRING: D:\ Label:VOL_200812081845 Serial Number d1ab2f70
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageDescr.3 = STRING: Virtual Memory
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageDescr.4 = STRING: Physical Memory
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageAllocationUnits.1 = INTEGER: 4096 Bytes
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageAllocationUnits.2 = INTEGER: 2048 Bytes
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageAllocationUnits.3 = INTEGER: 65536 Bytes
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageAllocationUnits.4 = INTEGER: 65536 Bytes
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageSize.1 = INTEGER: 19535032
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageSize.2 = INTEGER: 347334
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageUsed.1 = INTEGER: 2006113
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageUsed.2 = INTEGER: 347334
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageUsed.3 = INTEGER: 4569
HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageUsed.4 = INTEGER: 5766
...

OIDを得るには、snmpwalk -On あるいは snmptranslate -On を使う。

# snmptranslate -On snmptranslate -On HOST-RESOURCES-MIB::hrProcessorLoad.1
.1.3.6.1.2.1.25.3.3.1.2.1
#

あとは、mrtg.cfg に適宜、追加してやればいい。

ASCIIキーボードの怪

日本語版WindowsXPはキーボードに101キーボードをつないでいても、なぜか、106のキーマップが適用されてしまい、一部記号の入力に支障を来たすことがある。

デバイスマネージャを開くと、しかし、きちんと101キーボードであると表示されるが、これは実は正しく動作している状態ではない。

この状態で、101キーボードのエントリを右クリックし、ドライバの更新(P)…を選び、標準ドライバの中から、まったく同じ101/102英語キーボードまたは Microsoft Natural PS/2キーボードを選んで、上書きインストールしてやる。

後は一回リブートしてやるときちんとASCIIキーボードとして利用できるようになる。

なぜこうなのかは不明。

利用編(Tips)

rdesktop

Linux などから接続するのには、rdesktop を使う。Lunaを使うには -a 24を指定すればいい。

$ rdesktop -f -a 24 epia

こんな感じでオッケー。-a 24がないと、256色モードで接続され、Lunaは Offになってしまう1)

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1)
どうやら -a 16 でも大丈夫な様子
epia_ml8000.txt · 最終更新: 2015/04/10 08:27 by 127.0.0.1